募集採用・研修・セミナー
人手不足といわれますが,求人に対する応募の多い中小企業も多く存在します。
会社・企業のよさをどうやって伝えるか。
採用は人事の一環と考えて
採用後の研修教育も含めてトータルで仕組みを用意しましょう。
・管理職研修
・一般従業員研修
・新入社員研修
・労務管理研修
・残業削減のためのセミナー・勉強会
・パワハラ対策研修
(管理職対象/一般従業員対象)
※社外での研修機関による研修も含めて助成金の対象となる場合があります。さらなる人材不足時代に対応すべく社内人材に十分な研修・訓練・教育を行っていただきたいと考えます。
これまでの各種セミナー実施事例
・時間外労働削減のための業務改善セミナー
※運送業
※建設業
・パワハラ防止対策・セミナー
※パワハラが起きてしまったときの対応を含む。
・その他
労働基準監督署・商工会議所等での各種説明会。
従業員・アルバイトの募集・採用について
最低賃金が東京都では1072円,大阪府では1023円になってアルバイトの時給はどこも軒並み高騰しているように感じますが,それでもどこの事業所さんでも人が足りない,補充するためにいくら人を募集してなかなか集まらない,と言う声が聞かれます。
そろそろ忙しい時期が近づいてきましたので,改めて一般の従業員だけでなく,学生さんをはじめ,パート,アルバイトを採用する上での注意点をあらためてまとめておきます。
(関連)
「人手不足」関連倒産は22件で、このうち「求人難」型が4件発生
なお, 当方も,事業所さんの採用面接等に同席させていただき,応募者の方に経営者の方や人事担当者の方からは聞きにくいことなどを質問させていただくことがあります。採用に必要のない個人情報などは質問してはいけませんが,この質問はどうだろう,とかこの応募者を本当に採用して大丈夫だろうか,などと感じるときには顧問の社労士や当方に遠慮なくご相談下さい。
募集について
公共職業安定所(以下ハロワといいます)での求人・事業所登録は無料で,正社員だけでなくパート・アルバイト等の求人も登録できます。その求人情報も,わざわざハロワまでいかなくてもnetで誰でも無料で見ることができますから,有効に利用したいものです。その手順は次のとおりです。
① 登録シートで事業所登録
② 求人申込書記入
③ 情報公開
④ 紹介連絡
⑤ 面接選考
⑥ 採否決定
⑦ 応募者と公共職業安定所に通知
⑧ 充足後求人取消
仕事の内容の記載例ですが,次のような内容がわかるように記入します。
① 主たる仕事(何をする仕事なのか,どんなことをする仕事なのか)
② 扱う機械器具(業務で使用するものであれば機械器具だけでなくパソコンソフト等も含みます。)
③ 自動車等(免許は必要か,必要ならば運転する乗り物はどんな種類でどのように使用するか,または会社で必要な免許を得るための教育研修などをしているか)
④ 勤務・営業地域(社内か,所在地域か,その他地域か)
⑤ 関連業務(主たる仕事以外に扱う業務は何か,特に小規模事業所であれば一人でたくさんの種類の仕事をこなすことになります。その場合の仕事の範囲)
この他,アルバイトとして学生さんをまとまった人数募集するのであれば,各大学の学生部などが窓口となってくれている場合も多いので,近くに大きな大学があればそちらに問い合わせてみて下さい。
面接時に注意しておいた方がよいこと
① 面接時に応募者に持参させるもの
1) 身分証明書
本人確認は重要です。顔写真の入ったものがよいので,あれば運転免許証やパスポート等ですが,学生さんの場合には学生証も必ず持参させましょう。入学予定者の場合であってもその大学に入学することが明確にわかる文書(入学許可証等)を持参させましょう。パート,アルバイトであっても本人確認は重要です。
アルバイトの応募の電話で受け付けたときには大学生です,と言っていたのに当日学生証を求めると専門学校生だったということはよくあります。
2) 写真付きの履歴書
写真はあらかじめ証明書用写真と念を押しておきましょう。プリクラを貼ってくるような人がいます(何を考えているのでしょう)。その上で提出された身分証明書の写真と照合しておきましょう。
② 面接時に応募者に必ず聞いておくこと
●面接のときに聞いておくべきこと
できるだけ具体的に正確に聞いておきましょう。昨今は曖昧にするとすぐに必要以上に騒ぎ立てておかしな問題にしてしまう方達もいます。
1) 期間(いつからいつまで働けるか)
特に学生さんの場合,長期休暇中は通常と全く動きが異なります。夏休み直前になっていきなり,「7月から9月まで丸々帰省して不在です」と言う方もいます。まして年末年始は必ず,口頭だけでなく文書でもこの日この時間帯は大丈夫ですね,と確認しておきましょう。
2) 時間帯(何時から何時まで働けるか)
週のうち何日働けるか,何曜日であれば働けるか,特にシフトの変更について(事業主都合や従業員都合もあるでしょう。どちらの場合もどの程度まで可能かある程度認識を持っておかないとトラブルのもとです。)
3) 年収103万円や130万円(150万円)の壁はどうするか。
フリーターの場合は,気をつけておかないと社会保険対象になってしまう場合もあります。そうでなくともフルタイムで働けば雇用保険該当になってしまいます。はじめに応募者に念を押しておかなければ手取額やら何やらでトラブルのものです。
●住所と転居の可能性
学生さんの場合は特にそうですが,いろいろな事情で年度替わりに引っ越しをする方が多くなります。面接にきたときには事業場の近くに住んでいたのだけれども1か月も経たないうちに事業主に報告もなく,ずいぶん離れた所に引っ越しをしていて後から通勤できない,とか,交通費がこれだけかかる,などと言ってきたりする方がいます。転居することが決まった段階であらかじめ事業主側に伝えてもらわなければダメと最初の段階でくぎをさしておきましょう。規程等に記載してそれを面接時に念を押しておくことくらいは必要です。
●面接時に応募者に対して質問をする上で気をつけておかなければいけないこと。
個人情報保護などの観点をもとに厚生労働省からガイドラインが出ています。
http://www2.mhlw.go.jp/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
一応目を通しておくことをお勧めします。この中で注意する点で,
本籍・出生地などは入社後の本人の会社内での活動に影響がないことなので聞いてはいけません。
ただし、良く間違えられるのですが、ガイドラインでは「気をつけないといけない」ことになっています。
健康保険の扶養などに関して、家族のことを聞くことまでは違法ではありません。あるいは夜勤が必要な業務ならば小さいお子さんがいると難しいでしょう。にもかかわらずそれらがすべて違法であるかのような著述が多く見られます。
このような間違いが起こるのは、何のためにそれらの情報を収集するのかを明確にして、あらかじめ社内に文書として残しておかなかったために、あるとき応募者から訴えられたらそれに対して明確に反論ができないことが多くあったからです。必ず、面接時の質問事項のチェックリストのようなものは用意しておきましょう。